草摩家のくまサン
□【第七話】今日が本当のバレンタイン
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[先生!!これからソッコーでそちらに向かいますから、残り20枚分必ずあげといて下さいね!!ブッ…ピ――]
紫呉「………"下さいね"と言われてもねぇ………」
由希「紫呉、俺達そろそろ出掛けるから」
紫呉「おおっ行ったんさい行ったんさい
いいねぇトリプルデートなんて
楽羅とは駅で待ち合わせだっけ?」
『そうそう、撥春に伝えてくれた?』
紫呉「うん伝えといたよ〜」
透「あ…あの…はとりさん達へのバレンタインチョコレート……本当に紫呉さんに届けて頂いてよろしいのですか…?」
紫呉「大丈夫、食べちゃったりしないよ」
透「いっいえ そうではなく……お仕事が大変そうですのでそのような…」
由希「任せておきなよ
本家になんてわざわざ近よる事ない」
『?』
透「は…はぁ;;」
紫呉「(ホントはもう一度行ってるんだけどね…υ)」
『よく分かんないけど…紫呉、私のチョコも渡しといてよ』
紫呉「良いけどなんで2つ?もみっちの分は分かるけど」
『はとりさんって人の分』
由希「えっと…ももれなははとりの事知らないよね…?」
『うん。けどこれからお世話になりそうだし…お近づきの印に…』
紫呉「なるほどね〜分かったよ渡しとくよ〜」
『うん、ありがと!!お願いするね♪』
透「お願いします!!」
由希「じゃ、そろそろ行こうか」
紫呉「………」
プルルル
プルルル
プルルル
プル★カチッ
<ただいま留守にしております
発信音の後にメッセージをお入れ下さい>
ピ――
[先生!!ひとつ言い忘れましたっ
居留守使っても構いませんが、逃げちゃダメですよ!!ブッ]
…ピ―――
紫呉「―――…おもしろい事言うなぁ
そう言われちゃ期待に応えたくなっちゃうでしょう?」
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